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世界的な写真家・森山大道さんのフォト・スタイルは80年代から変わらず多くの人に支持されています。

モノクロフィルムをざらざらに現像した「 アレ」、「ボケ」、「ブレ」といわれるスタイルです。一般の人がそんな写真を撮ったら単なる失敗写真でしょうが、森山氏のはアートなのがすごいのです。

私も森山氏に憧れて森山スタイルの写真を撮ることが多いのです。
それで、今回はどんなやり方で森山スタイルにしているのかまとめておこうと思います。


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場所は昭和の香りが残る東京神田は今川小路。営業している店は1軒だけ。そんな寂れた昭和の風情をモノクロで撮ってみようと思います。

機材は例によってX-T10、レンズはXF 23mm F1.4 Rで、現像ソフトはカメラに添付のRAW FILE CONVERTERです。

↓まずはカラーで実際の雰囲気を確認しておきます。F/2、SS1/58、ISO1600。暗い場所なので露出補正-1をかけています。
縮小-DSCF5270

↓今回、森山スタイルで作品化するショット。撮影時の設定は上と同じでマイナス補正をかけています。マイナス補正していてもガード下の独特の暗さは表現されていませんね。セットのライティングのような人工的な感じです。
縮小-DSCF5273-01color

↓ 次に現像ソフトでハードモノクローム化。設定画面では”マニュアル(テイスト適用)”と表示されています。そして露出はオート(SILKYPIX評価測光)にしてみました。なんと+1.53です。
とりあえず現像してみましょう!
DSCF5273-02-auto_調整

↓ 現像されたのが、コレです。露出しすぎでコントラストが強く、左のトタンの縦線が消失していますね。
縮小-DSCF5273-02-auto
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↓ コントラストが強すぎたので、露出を再度補正。+1までおとしてみました。
DSCF5273_03調整

↓ こうしてできたのがこのショット。自分のイメージ通りになりました。
縮小-DSCF5273

現像には正解というのはなく、こうした操作を繰り返していきながら自分のイメージとあっているか確認を進めていく作業になります。
一枚うまくいくとだいたいほかのファイルも同じパラメーターで一気にやってしまうことが多いです。

[追記]
ハードモノクロームのテイストは下記URLからダウンロードし、RAW FILE CONVERTERにセットしました。
https://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/special/arttaste/contents/

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2 thoughts on “富士フイルムX-T10 : 森山大道スタイル・ハードモノクロームで現像してみる@神田・今川小路

  1. 私も最近X-T10を購入しまして、楽しく拝見させていただいております。
    ハードモノクロームの現像、詳しくてとてもありがたく、これからも応援させて頂きます。

    1. ざいもくやさん、ご訪問ありがとうございます。
      参考になってとてもうれしいです。
      X-T10に関してはTipsを見つけ次第、このブログで紹介していきますのでよろしくお願いします♪

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