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ひさびさに面白い本を発見。
カリスマブロガーのイケダハヤトさんのブログで紹介されていました。この本は巻頭にある35問の質問にこたえることで、その人が物事をどういうとらえ方をするのかがわかり、イケダさんはこの本によって自身が「聴覚言語タイプ」に分類される認知傾向があることがわかったと記事に書いていました。

それを読んだ時にはブログで何百万PVも稼げる人なので「言語」に長けているのは当然だろうな、ふーんくらいにしか思わず、この本を手に取ってみようとは思いませんでした。


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ところが職場でちょっとした出来事があり、この本を読んでみようと思ったのでした。

それは、お客さんとの会議に同僚と出席した後のことです。
同僚のノートに書かれたメモを見て自分とのあまりの違いに驚きました。

私のノートは要点や気づいたことこそ記載がありますが、しばらくたつと何が何やらわからない状態でした。会議後の宿題やアクションだけはきっちり整理しているので仕事に支障はできることはないのですが、その結論にいたるまでの過程が時間がたてばたつほどわからなくなってしまうのでした。

ところが同僚のノートは会議を「文字でキャプチャー」しているに近く、他人である私が読んでも会議の議論が手に取るようにわかるのです。

もちろん私はまじめに議論し手を抜いたわけではないのです。
同僚と私の差はもはや努力だとか工夫によってなんとかできるものではなく、会議中に生じる情報(発言、発言の流れ)をとらえる「方法」が根本的に違うのではないかと考え、この本を読んでみようと思ったのでした。

この本の主旨は、人によって物事を捉える方法が異なり、自身の傾向をよく理解することが人生を楽しむコツであるというものです。強い特性にマッチした職業を選択することで自身の強みを生かすことができ、弱い特性の分野を理解することで無駄な努力をしたり、不必要な劣等感を持ち続けることを避けることができます。

認知の方法として著者は次の6タイプを挙げています。

  1. 視覚優位者・写真(カメラアイ)タイプ
  2. 視覚優位者・三次元映像タイプ
  3. 言語優位者・言語映像タイプ
  4. 言語優位者・言語抽象タイプ
  5. 聴覚優位者・聴覚言語タイプ
  6. 聴覚優位者・聴覚&音タイプ

各タイプの詳細は本を読んでいただきたいのですが、冒頭に書いたように35個の質問に答えると自分がどのタイプの特性が高いのかがわかります。
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私のテストの結果は

  1. 視覚優位者・写真(カメラアイ)タイプ・・・強
  2. 視覚優位者・三次元映像タイプ・・・強
  3. 言語優位者・言語映像タイプ・・・強
  4. 言語優位者・言語抽象タイプ・・・中
  5. 聴覚優位者・聴覚言語タイプ・・・弱
  6. 聴覚優位者・聴覚&音タイプ・・・弱

で、物事を理解したり記憶するときに視覚から入った情報が強く作用し、反対に耳から聞いたことは、からきし覚えてない、理解できない特性をもっているのです。

この結果は私の50年の人生でおこった出来事ともよくマッチするのです。

受験生の頃、英語の単語を覚えるのに友人たちは「赤本」、「でる単」といった英単語を列挙した本をすらすら覚えていくのに私はまるでダメでした。
劣等感に苦しんでいたころ、単語のひとつひとつをポンチ絵で表現している参考書に出会い、あっというまに受験に必要な英単語を覚えることができた経験があります。それは私が視覚優位者、もしくは言語を視覚として捉える言語優位者・言語映像タイプだったからでしょう。
私の友人たちは言語優位者・言語抽象タイプで文字情報をそのまま捉えることに長けていたのではないかと考えています。

さきほどの会議の議事録についても、私は聴覚から入る情報の整理には全く不向きで、反対に同僚はおそらく聴覚優位者もしくは言語優位者・言語抽象タイプなのだと思います。私は議事録をうまく書くことはできないのですが、会議中の相手の表情の変化、私たちの意見に共感しているかどうかはよく覚えおり、そこから会議の流れや成否を認識するのです。

この本を読んで面白いと思ったことは、3つありました。

ひとつは今まで書いたように自身の認知特性を再認識できるということ。

そして2つめは、自分とまったく異なる物事の捉え方をする人がいるという驚きです。
「野菜の名前をできるだけたくさんあげなさい」と言われたとき、私は次々といろいろな野菜の映像が頭に浮かびます。でも言語優位者の中には「あいうえお」順に野菜を思い浮かべる人がいると書いており非常に驚きました。

3つめはやや空想的なのですが、言うまでもなく私たちの認知特性は先祖から受け継いだものです。
私たちの祖先はもっと個人の特性が今よりもっとはっきりとしており、グループで狩りをするときなど、視覚優位者が獲物を探し、聴覚優位者が猛獣が近づいていないか耳をすませ、言語優位者がグループのコミュニケーションハブとなって統率するような社会を営んでいたのではないでしょうか?

そんなことを考えながら、面白くてあっという間に読み終わったのでした♪

 

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