私が学生の頃、町のあちこちにおっさん・おばちゃん夫婦がやっている中華料理店がありました。学生が入ると黙って大盛りにしてくれたもんです。
今はチェーンの中華料理店が繁栄し、昔ながらの町の中華料理店が本当に少なくなりました。
ところがあるのです。
吉祥寺の駅北口ダイソーのビルの地下にさくらいという中華料理店が...
お店に入ると配膳のおっさんが、ガラガラ声で「いらっしゃーい!」と言い、追加オーダーすると再びガラガラ声で「よころんでー」と言います。
そして厨房も絵に描いたようなおっさんがやっています。
この日は会社帰りに腹が減ったので固焼きそばと餃子をオーダーしました。
味についてです。
餃子のみんみんの時にも同じようなことを書きましたが、尖がったところが一切ない、ごくふつうの味なのです。
このごく普通というところが大切で、
背油がはいったラーメンも、マー油がはいったラーメンもいらない、もう”普通”の食べ物でいいんだ!
なんて瞬間はありませんか?
世の中競争が激しいせいか、ラーメンひとつとってもすごい工夫がされています。
しかし、それが食べる側になって重荷になるころはありませんか?