X-T10 とXF23mm F1.4R を使い始めて一週間。
このシステムのいい点は、安心して明るい単焦点レンズを開放近くで楽しめるところです。
一般的にレンズを開放近くで撮ると
- ピントの合う範囲とからそうでない範囲へのボケが美しい
- 暗いところでも手振れ補正なしで撮れる
というメリットがありますが、反面
- 開放近くになると一般的に像が甘くなる
- ピントが合う範囲が狭くAFの精度が低いと甘い画像になる
というデメリットがあります。
ですので、以前のシステムでは開放近くで撮ることはほとんどなく、絞りはPモードでカメラ任せにしてしまうためパンフォーカスの作品ばかりになっていました。
ところがFUJINONレンズは開放近くでもシャープさは失われず、カメラのAFもドンピシャで合うため安心して単焦点レンズのよさを生かす写真が撮れるようになりました。
↓ 目にぴったりの一発で合焦したのには驚きました。f1.4開放なのでピントレンジは薄く目のあたりだけでしょう。AFシステムがしっかりしていないと画像全体がボケボケになってしまいます。
f/1.4, SS1/60, ISO400
後ろで飲んでいる人たちはしっかりボケていますね。
↓ f/2.8, SS1/60, ISO1600
後ろボケは水道とトタン壁の距離が短いためほとんどありませんが、水道の静かな佇まいと立体感は伝わると思います。
↓ f/2.8, SS1/20, ISO1600
蛇足ですが、「ボケ」は英語でもbokeh(ボケ)というのですね。
Frickerで写真家のコメントの中に、さかんに”bokeh”という言葉が登場していて、最初はなんだかわかりませんでした(笑)
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