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自分の子どもが大学生なので若い人の就職活動に興味があります。

就職ガイドはネット上に山ほどありますが、それらとは違った観点からガイドしてみます。

 

自分の希望先が、実は自分でなく親の希望でないかチェックしてみる

 

先日、子どもの大学の父兄会に参加しました。
教員からその学科の就職先を説明されたときに感じた違和感からまずはこのアドバイス。

就職相談室の方から卒業生就職先を聞いたとき、有名企業ばかりで安心しました。
親としては多大な教育費をかけたのでホッとしたわけです。

でも、帰り道にハッとしました。

なんか、おかしい...

考えみれば、20代の大学生の希望先と50代の私がいい会社と思った企業が一致しているというが変なのです。
モヤモヤしていたら、コンサルタントの永江一石さんがまさに私の疑問にこたえる記事を書いてくれていました。

この記事によると大学生の人気就職先は、学生の「親」の希望を投影したものであり、その多くは

B2Cで、でかくてつぶれない会社 

であると断言しています。

親は、子どもに安定した企業に就職してほしいだけなので、将来性があり、給与が伸びる可能性のある就職先を勧めることはありません。
日本の有名企業に勤務しておらず、むしろ、やめておいた方がいいと考えている私でさえ、子どもに「安定」を無意識に求めていることにショックでした(汗)。

「いい子」は無意識に親の期待を先取りしようとする傾向があります。
しかし、「いい子」になることは「いい人生」を送る保証にはなりません。
むしろ逆でしょう。
就活する前に自分自身に「いい子」になる傾向があるかどうかチェックしましょう。

 

お金持ちになれる業界や企業を選択すること

 

好きなことをやるのが一番ですが、どうがんばっても給料が上がらない業界は存在します。

それは本人の努力でどうなるものではありません。

 

外資系企業は事業計画を立てるとき”Revenue per head”という考え方を使います。
その事業をやることで、従業員一人当たりどれだけ売り上げを稼げるのか?という意味で使われます。
人を追加で雇えば事業拡大が可能ですが、人件費のコストが上がるので効率的とはいえません。
まともな会社は、まず現有戦力で事業拡大できないか、を考えるわけです。

就活にあたっては売上高よりも純利益(net income)を見るのがいいでしょう。
決算書から従業員一人が稼いだ純利益(net income per head)を見比べると、その会社の給料の上昇余力の有無を判断することができます。

たとえば旅行業は大学生の人気業種ですが、大手旅行会社のnet income per headを計算すると、非常に少なく(わずか数十万円の会社もあります。赤字よりはマシですが)従業員に還元する余力がほとんどないことがわかります。
百貨店やアパレルも似た傾向があります。

IT、不動産、金融、製薬は総じてnet income per headが高いのですが、メガバンクが大規模なリストラを予定しており、今後金融業の給料は低下していくと思われます。

 

株価が上昇傾向の会社を選択すること

 

日本では20年にわたる株価低迷のため、持株会への関心が薄れています。

しかし、私の勤務先は自社株が20年以上にわたり上昇傾向にあり、持株会に参加することにより会社の援助を得ながら自社株を購入することができました。
これが資産形成に多大なる貢献をしました。

株価はその会社の将来の期待を先取りしています。
「株価がずっと上昇しているから」という理由で就職先を選択することはアリですし、逆にどんなにホワイト企業でも、長期低落傾向にある企業に勤めてはいけません。

 

情報ソースを多様化し、網を世界に広げること

 

大学生が就職活動をすることきの情報源は

 

  • 先輩・教員からの推薦
  • 大学の就職相談室
  • 就職情報誌・就職あっせん業者

 

の3つだと思いますが、これらは私が大学卒業する時代の情報ソースと同じです。

でも、これらからの情報のみを信用し過ぎるとロクなメにあわないと思います。
既存の情報ソースは質・量ともに限界があるからです。

こんな経験をしました。

私はいつリストラされてもあわてないよう、新卒で就職してからずっと就職あっせん業者に登録し情報をもらっていますが、50歳をすぎてから紹介される企業の数や給与水準が目に見えて下がってきました。

私の経歴でなぜタクシー運転手を紹介???

 

よく言われる、日本で40代後半からの転職はかなり厳しい、という風説が身に沁みました。
で、結局どうすればいいかなのですが、4番目の情報ソースとしてとしてLinkdinへの登録をお勧めします。
Linkdinがなんだかわからない人はググりましょう(笑)。
履歴は英語にしたほうがいいですが、日本の履歴書と違ってシンプルで自由に書き込むことができるので、そんなに難しくありません。
昨年Linkedinに登録してみたら、ネット経由で世界中の企業やエージェントから頻繁にコンタクトがあるのです。

就職あっせん業者の情報とは質・量が全然ちがいました。
日本の就職あっせん業者からはポンコツ扱いされるわたしですが(笑)、世界からみると貴重な人材でした。
自分で言うのもなんですが(笑)。

日本経済(GDP)の世界に占める割合はわずか6~7パーセントでしかありません。
既存の就職あっせん業者はその少ない水たまりのようなところから、やっとこさ情報をすくい上げてくるだけなので、紹介先の数も質も劣化しているのです。

私の経験は中年の転職活動なのですが、新卒の就職活動でも、リクルーター企業のもつ情報は同じ傾向だと考えられます。

目先の効く大学生はすでに履歴を登録しているので、早めに登録し世界で自分がどう求められているのかを意識しておいたほうがいいです。

 

それでは。byebye!

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