日本初の春画展が19日から目白の永青文庫で開催されています。18歳未満お断りの絵画展って初めてです(笑)。
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開催場所の永青文庫というのは九州の殿様・細川家のお宝を展示するところで、都心にありながらどの駅からも滅茶苦茶遠いという陸の孤島のようなところにあります。
一番行きやすいのはJR目白駅から椿山荘方面行の都営バスに乗り、椿山荘バス停で降りて歩くことです。
↓ 椿山荘。ハイエンドホテルのフォーシーズンズグループの傘下に入っています。ホテルに入らず、向かって右方向に進むと小さな交差点があるのでそこを左折します。バス停から5分くらいです。
あまり人が写っていないので、閑散としていますが、中は大混雑でした。私は開館時間ちょっと後に入ったのですが、おそらく開館時間前に並んでいた人を入館させたのだと思います。
老若男女問わずいろんな人がいました。もちろん18歳未満と思われる人はいませんでしたが。この展覧会は多くの人たちの関心を呼ぶものなんでしょう。
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まず、階段を4階まであがり、そこの展示室から下の階へ順々に歩いて閲覧します。ところが、この列がなかなか進まないのです。日本初のせいか、閲覧者はどなたも、展示品と解説をしっかり見ているのです。ほかの展覧会だと多くの人は展示品をちらりを見て先に進むという行動をとるのですが、この展覧会は違いました。
もう、いらいらしてしまい、列の後ろから首を伸ばして展示品を見ることにしました。すべてをちゃんと見ることはできませんでしたが。
これから見に行く方にアドバイスがあるとすれば、祝日朝一でもこんな感じでしたので平日朝一くらいに行くことをお勧めします。ゆっくり見たいのであれば。
100点以上の作品が展示されていますが、その中で心に残ったのが2点あります。
一点は有名な葛飾北斎の海女と蛸が絡まっている「喜能会之故真通(きのえのこまつ)」です。画の力もそうなんですが、セリフが面白い(笑)
アレ、憎い蛸だのう
息がはずんで
アアアアアア
なんて書かれています(笑)。この時代の人たちにの性へのおおらかさ、ユーモアが表現されていて面白いと思いました。
次は喜多川歌麿の「歌まくら」でした。アマチュア写真家の観点から見るとこのアングルはとても興味深いです。男女の絡みを非常に低い視線でしかも視野いっぱいに描いているので、臨場感が他の春画と比べて段違いでした。現代的であるとさえ言えると思います。
北斎と歌麿は名前くらいは知っていましたが、春画展を見て多くの人の心をとらえている理由がわかりました。
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