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今月期限の映画館の株主優待券が何枚かあり、土日連ちゃんで映画館に行きました。見ないと1枚1800円の損失ですからとにかく全部みないと(笑)

予告編の映像がすごかった「エベレスト3D」と、逢坂剛の原作を読んでいた「MOZU」にしました。

以降、ネタバレありです。


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まず、「エベレスト3D」なのですが、文句なく面白い!
私は最近の3D映画を初めて見たのですが、圧倒されました。

私の記憶では劇場で渡される3D眼鏡をかけて映像を見ると10分くらいで気持ち悪くなるという印象だったのですが、全く問題なし、スクリーンからビシバシ臨場感があふれ出てきます。

この映画は90年代後半に実際に起こったエベレストでの大量遭難事件の実録モノです。
それ以前のエベレスト登山はプロの登山家が自分で資金、パーティを集めて登るというスタイルだったのですが、90年代からは有力な登山家が有料でパーティを公募し登山するというスタイルが一般化してきました。
早い話、金さえ払えば誰でも(もちろん十分な登山技術が必要ですが)、エベレストに登れる時代になったのです。そんな矢先に発生した事件を映画化したものです。

この映画では難波さんという日本の女性登山家も出てきます。彼女は登頂に成功するのですが下山途中に遭難死してしまい、その場面も映画では描かれています。

この映画の主役はパーティを救うために遭難死する登山隊の隊長なのですが、印象に残ったのは難波さんと一緒に遭難しながらも翌朝自力でキャンプまで下山したお医者さんの生命力でした。ヒトのどこにマイナス数十度のブリザードの中で一晩放置され手足が凍ったままの状態で生命を維持できる力があるのでしょうか。

また、この映画を見た後、いろいろ調べていて知ったのですが、エベレストの山頂付近は遭難した登山者の死体だらけだそうです。遭難しても下におろすことができず、また低温のため腐ることなくそのまま残っており、登山者の目印になっている死体まであるそうです。Youtubeで実際に画像を見てさらにびっくりしてしまいました。

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次は「MOZU」です。これはまぁまぁ、面白かったです。

どこが「まぁまぁ」かと言うと...

豪華な俳優陣、スピード感あふれる展開、日本映画らしからぬカーチェイス、銃撃戦。おそらくロケ地はフィリピンだと思うのですが、港のドックをひとつ爆発させてしまうくらいですから、迫力満点手抜きなしです。

ところが、大筋はいいとして脚本に詰めの甘さが感じられ、なんでそうなの?という場面がいくつかありました。

ペナム共和国にわたっていきなり、女の子が誘拐?
なんでここでいきなり新谷が出てくるの?
裏切った公安警官と東の関係は?
悪玉があんなにあっさり死んでいいの?
女の子を手に入れるためにあれだけのテロをやったのにもかかわらず、その重要性がいまいち伝わらない
etc…

TVドラマをベースにしているようでそちらをばっちり見ている人にはわかったのかもしれません。私は小説のほうは全部読んでいたのですが、前述したような謎な部分がいくつかありました。全く初めて「MOZU」を見た人には内容がむずかしいのじゃないかと思います。
いずれにせよ、2時間にいろいろ詰め込みすぎでした。

できれば、初めて「MOZU」シリーズを見た人でもわかるようなTVドラマや小説とは全く別の脚本を用意してほしかったと思ったのでした。

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