





先日、ご紹介したプラチナの古典インク「シトラスブラック」が気に入ったので、同じシリーズの「セピアブラック」を試してみました。
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結論から言うと、シトラスブラックのような書くそばから色が変化していくサプライズはありませんが、控えめな調子の褐色がフツーにいいインクです(笑)。
まず、古典インクって何?というところです。復習になりますが、古典インクは染料インクの一種です。鉄分が含まれているところが一般的な染料インクと異なります。
書いてしばらくすると鉄分が酸化することにより徐々に黒くなっていきます。通常の染料インクは時間が経つにつれて薄くなってきますが、古典インクは鉄分のおかげで文字が薄くなりません。
古典インクは製造が面倒なこともあり、市場から徐々に姿を消していきましたが、今年からプラチナ万年筆が新製品を投入し再び話題になってきています。
私は先日、このシリーズの「シトラスブラック」を購入し大変気に入ったので、あたらしく「セピアブラック」を試したのです。「シトラスブラック」のレビューはこちらをご覧ください。
買ったばかりのLAMY Al-star パシフィックに入れて早速試し書き。
ところがシトラスブラックの印象が強すぎたせいか?????という感じでした。少々勝手が違う点がふたつあります。
ひとつは、冒頭でも記載しましたが、書いても色が変わらないところです。セピアブラックは書いたそばから色が変化していくところが面白いのですが、こちらは最初から明瞭な色で変化は感じられません。いたってフツーのインクって感じです。もっと時間が経てば変化していくのかもしれませんが。
ふたつめは「セピアブラック」の色そのものです。セピアというと古いモノクロ写真の黄色みがかった色を連想していました。ところが実際に使ってみるとずっと灰色っぽい
今朝の新聞で生物学者の福岡伸一先生が書いている記事によると、「セピア」というのはイカ墨が語源で、色が黒から褐色に変化する性質があり、一般的に使われる「セピア」というのはこの褐色をさすのだそうです。なるほど...それならわかると思いました。
前回も試してみましたが、インクが抜けやすいモレスキンに試し書き。セピアブラックで書いた後に染料インクの色彩雫を使うと、紺碧、竹林、冬柿がより一層鮮やかに見えます。
セピアブラックは染料にもかかわらず控えめな色調です。
↓ 裏返してみると、「抜け」ません。なかなか優秀。若干「透け」ますが紙質がいまいちなモレスキンでも十分使えます。
通常の染料インクは色鮮やかで、さまざまな製品が市場に出回っており選択の幅が広いうえ、扱いやすいのですが、数年前の日記に書いた文字が薄くなっているのに気づき、古典インクや顔料インクへの切り替えを考えはじめました。
次はカシスブラックにしようかな♪





