自称”日本一アンチの多い「米国株」ブロガー”のバフェット太郎氏の今春の著作です。
8月で8刷になっているから相当売れています。
私がこの人を知ったのはひと月ほど前のブログ村でした。
そもそも「米国株」がブログ村の一カテゴリーになるほど、人気があるとは知らなかったし、そこにエントリーされているブログの中でバフェット太郎氏のがダントツで面白かった。
バフェット太郎氏の「米国株で資産をつくろう」という主張は正しいです。
なぜ、そう言い切れるかというと私自身、25年前から米国大型株を積み立て式で買っており、それなりの資産に成長した経験をもっているからです。
ドットコムバブルやリーマンショックで一時的に減ったことはありますが、概ね好調な運用成績で、住宅ローンの繰り上げ返済費用や子供の教育費となり家計を支えてくれました。
今でも資産の半分以上が米国株でこれからも続けていくつもりです。
なぜ私が25年前から当時一般的でない米国株を買い続けたかというと単なる「まぐれ」でした。
転職先の都合で米国の証券会社で口座を開くことになり、さらに給与引き落としで今でいう「るいとう」みたいな買い方ができました。なのでほとんど投資を意識せず、気づいてみたら何千株ももっていたという結果になりました。
なのでバフェット太郎氏のように銘柄選択を研究し、買い続け、リバランスし、時には銘柄変更しというプロセスを経ていません。
だから「まぐれ」と書いたわけです。
私にとってこの本を読むことは自分がたまたま無意識でやっていた「まぐれ」を検証する過程でした。
この本のポイントは次の3点です。
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なぜ米国株に投資すべきか
バフェット太郎氏は25年以上連続配当している銘柄数を日米で比較しています。米国では100銘柄以上、日本ではなんと1銘柄だけです。
また、各企業の営業利益率を見ると米国企業ははるかに日本企業を凌駕しています。日本で超優良銘柄でも同一業種の米国企業と比較すると平均以下であることも多い。
株でもなんでもそうですが、「日本」という枠の中で考えると損することが多いと実感しました。
一昔前ならつゆしらず、今では日本のネット証券で米国人と同じように米国株を買えるのですがから、チャンスを逃すことはありません。
* 参考資料:「初心者ならなおさら外国企業へ」
いま、プロの資産運用の世界で起こっている「異変」から学ぶべきこと 加谷 珪一
何をいくつか買うか
バフェット太郎氏は8ないし10銘柄が望ましいと書いています。これは相当ハードルが高いのではないかと思いました。
馴染みのない米国企業10社近く長期にわたり投資を継続していくのは理論的には正しくともかなり根性がいりそう。
私の場合は全然理論的でないのですが、自分の生活になじみがあり、その会社の製品が地球上からなくなることは考えられないという数銘柄へ投資しています。
こう書きながら「うーん、リスクヘッジなしのほとんど一本足打法。危ない危ない...」と思ったのはさておき、続けます。
バフェット太郎氏の買い方で見習いたいと思ったのは、景気をいくつかのフェーズ(好況時、不況時、回復時・・・)に分け、その時々に購入する銘柄を変えているという点です。
今は好況時なのでハイテク銘柄、不況時にはディフェンシブ銘柄というふうにです。
私の場合は、いいもの・いいサービスをその企業が作っていれば、たとえ不景気で下げていてもそのうち上がるだろう、というほとんど「神頼み」に近い投資方法(笑)なので、景気フェーズに適切な銘柄を割り当て購入を進めていくというシステマティックなやりかたは目がテンでした。
積み立て投資とリバランス
サラリーマンが投資するうえで積み立て投資とリバランスが重要と言っています。
積み立て投資に関してはまさにアグリー(同意)で、私は20代で始めたとき、月4,5万だったと思います。それが20年以上かけて大木に成長していきました。
わからないのがリバランスなんですよね。401Kを始めたころも一度調べたのですが、どうしてもメリットがわかりませんでした。私の場合、米国株、投信とも銘柄数が少ないのであまり気にすることはないのかもしれません。