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横須賀は今も昔も海軍の街です。

軍隊がある街には必ず女性街があります。横須賀には公娼の柏木田遊郭、私娼窟であった皆ヶ作、安浦の計3か所の女性街がありました。もちろん、21世紀の今となってはそうした女性街は残っておらず、かつての雰囲気を残した建物がチラホラ残っているのみです。

柏木田は小説家・山口瞳の「血族」で有名になりました。彼の母は自分の家系のことを一切彼に教えずにこの世を去りました。この小説は自叙伝であり、少しずつ調べながら自分の系譜を暴いていくのです。彼の母は柏木田遊郭の藤松楼の跡取り娘でした。
瞳が藤松楼のあった柏木田遊郭の場所を探し当てるシーンは圧巻です。三浦街道から細い脇道に入り、その近くにある歩道橋からその通りを眺めた時、彼の目の前にある通りに沿ったごく普通の住宅街に数十年前に存在していた豪勢な遊郭街がよみがえるのです。今でも古本屋で入手可能ですので、興味のある方はぜひ読んでみてください。そして柏木田の跡を探してみてください。

皆ヶ作は京急田浦駅近く、安浦は京急県立大学駅近くにありました。かつては海軍軍人や漁師のための女性街でしたが、今は海外沿いに瀟洒なマンションがいくつもできており、そこがそういった場所であったことを知る人は少なくなっています。



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