ある日、目黒駅から散歩がてら、路地に入り、パチリパチリしながら、とあるギャラリーの写真展にいきました。そのとき25年前の学生時代の風景がよみがえったのでした。
↓ かなり珍しい日本家屋のアパート。取り壊し準備なのか補強工事なのか、工事用ハシゴがかかってました。
今を去ること25年前、学生時代に親と大喧嘩をして実家を飛び出し、六畳一間トイレ共用、風呂なしのこんな感じのアパートに住みました。
2階建で下が大家、上が間借り人でした。
隣は農林省の研究者、向かいの部屋は水商売のお姉さんが住んでました。
ある日、大家さんに呼ばれ、農林省の部屋から本を運び出してくれと言われました。部屋に入ると本の山でその重みで床がたわんでしまっていたのでした。
ある夜に向かいのお姉さんから電球が切れたので電球(なんと蛍光灯じゃないですよ!)を換えてくれと部屋に呼ばれました。
毎夜、夜中の2時頃に男のタクシーでバタバタとご帰還し、彼女が歩いた後は朝まで化粧の香りが消えないのでした。
いーことがあるかもしれないとワクワクしながら部屋にはいったのですが、そこにいたのはシジミのような目をしたスッピンのごくフツーのおばちゃんでした。怖気づいたボクはサクッと頼まれごとを済ませ、自室へ退散したのでした。
その夜、布団の中でまんじりともせず
世の中は侮れない、知らないことがたくさんある
と思ったのを覚えてます。
学生時代から結婚するまでの5、、6年住みましたが、みなさんお元気でしょうか
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この記事は旧ブログ掲載記事の改訂版です (初出2011年11月11日)