世間で最も売れているといわれている電子書籍リーダー、Kindleを連休中に買って試してみました。結果としてなかなかいいです。これ。連休中はずっと使っていました。
以前、試したとき、電子化された本が少なかったのと、iOSやPC版のリーダーソフトの使い勝手がいまひとつだったので、買うのはやめておきました。
今回、買った理由は二つあり、ひとつは自分も電子出版で写真集を出してみたいという夢があり、そのためのリファレンスマシンが欲しかったのです。
ふたつめはKindleでしか読めない本がそろってきているのに気づいたからでした。今まではすでにある本がどれだけ電子化されているのか?ということばかりに気がいっていたのですが、Kindleでしか読めないいわば、Kindleメディアとでも言うべき本がたくさんあることに気づいたのです。その多くは個人が趣味、サイドビジネスなどで得たノウハウをKindle化したものであり、出版社が出すような本ほど情報量は多くはありませんが、価格に(多くは200円くらい)十分見合った情報量と内容であり、しかも情報鮮度は高いのです。
たとえば、先ほど、電子出版で写真集と書きましたが、電子出版をするためのノウハウを記載された書籍というのは既に出版されています。しかし、ペーパーメディアの宿命か、情報が古いのです。
しかも、私が欲しかったのは、小説でも解説本でも漫画でもなくまさに「写真集」を電子出版するためのノウハウが知りたかったのです。
実際にそれをテーマにしたKindleメディアはすでにリリースされており、そういったロングテールなテーマに簡単にリーチできることにKindleの価値を感じたのでした。
そういうニッチなテーマならネットがあるじゃん、という考えもあります。でも、ネットは情報鮮度は最高ですが、情報のまとまりを欠いており、あるテーマの全体を俯瞰するという作業には不適です。
Kindleメディアは情報は最新だけど整理されていないネットメディアと情報は整理されているが鮮度が低いペーパーメディアのちょうど真ん中に位置しているような気がします。
■ 情報鮮度:
ネットメディア > Kindle メディア > ペーパーメディア
■ 情報整理度:
ネットメディア < Kindle メディア < ペーパーメディア
単に読書するだけでなく、なんらかのテーマを極めるための情報端末としてもKindleは十分使えると思いました。