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ゴールデンウィーク中にKindleを購入。
この本がなんと99円であることを知り即購入。
私はブログを細々と11年もやっているので、イケダハヤト氏のようなプロブロガーといわれる人たちの生き方に憧れがあります。
会社から離れウデというかペン一本で生きていく姿勢がクールだと考えるのです。


ただ、結論から言うと、この人たちのようにブログをベースに生きていくというのは私には無理だということがわかりました(涙)。
私は一日一記事は書けますが、4つも5つも書けません。また、PV/月については20,000まではいけますが、100,000とか500,000なんて夢のまた夢という感じなのです。

と、夢は崩れてしまいますが、この本は大変刺激的で主に3つのほぉー、へぇーがありました。

ひとつは、ブログ上に記事を書き、多くの人に価値を認めてもらいいくばくかの報酬を得る生き方を筆者はブログ農民と表現していますが、非常にまともな生き方だと思いました。
どんな職業にせよ、少しずつ価値を積み上げ多くの人に認めてもらい報酬を得ていくというプロセスに変わりはありません。
それが古来から続く農業であろうが、最近のプロブロガーであれ同じはずです。
最近、ブログを検索すると商品のランキングだけを表示したゴミページが目立ち、見ているうちに腹が立ってきます。
ユーザーにストレスを与え、単にPVで喰っていくやりかたは決して長続きしないはずです。
そういった意味で筆者の読者にとって価値の記事を書き、そこからマネタイズしていくという地道な態度はとても好感がもてます。

ふたつめは筆者の言うソーシャルデザイン思考には目から鱗でした。
例として「飛行機の中で泣きわめく子供にガマンできない」という課題に対する筆者のアプローチの仕方なのですが、彼は事象に対して不満が出るのはその人のせいでもモラルのせいでもなく、単にデザインや仕組みが悪いせいであり、決して文句を言う個人のせいではないと主張するのです。
私は、子供が騒ぐのは当たり前のことであり、ガマンするのが大人の常識だという考えるのですが、彼は子供専用機、座席の家族専用ゾーンなど、不満を持つ人たちのペインを解消するために、デザインによる解決策を考えようとするのです。
筆者は不満が生じるのはその人のモラルや個人の問題ではなく、あくまでデザイン上の問題だと断じるのです。

実際のところ、課題をモラルの問題にしてしまうのとそこから先の具体的な解決策を議論する雰囲気は消えてしまいます。
それは個人の問題であり不満を感じる人が自分で解決すべき問題になってしまいます。
デザイン上の問題であれば誰も傷つくことなく、しかもみんなが共通の課題として前向きに知恵を絞ることができるのです。
今までこうしたアプローチを接したことがなかったんで、10,000へぇ~くらいいってしまいました(笑)。

最後はマネタイズを目的した場合のブログの位置づけの認識です。
もうすこしはっきり言うとブログの転載に関するイケダ氏の態度です。
私は多くのブログで、まとめサイト、バイラルサイトにおける無断転載に関するネガティブな主張を見てきました。
ネガティブというより、勝手に自分のコンテンツをコピーされたのだから怒って当たり前だと考えていました。
ところがイケダ氏は転載大歓迎だというのです。
これには随分とびっくりしました。彼はブログサイトでの広告収入はいずれ先細りになると考えており、むしろ転載が自身の書籍、講演、コンサルの宣伝になると考えているのでした。
なるほど....先を見ている人は違うなぁと考えたのでした。

実際、音楽にせよテキストにせよ、技術的にコピーが可能なものは内容がどんなものであれ価値はどんどん下がっていっています。
合法・非合法問わずです。
ミュージシャンが食い扶持をCDでなく、CDを宣伝媒体と割り切り、他の音楽活動で生活しているように、ブロガーもブログ記事を宣伝チャネルのひとつとして割り切る必要が出てくるかもしれません。

以上、99円の本を読んでこんなことを考えたのでした。
自分でブログをやってみたい、既にやっているけど改善したいという人は必読本だと思います。
99円どころか999円くらいでも安いと思いますよ!

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